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「重大な問題」 監視続行方針 島根原発虚偽記録 規制庁の所長が言及

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物の処理をめぐる虚偽記録問題で、原子力規制庁島根原子力規制事務所(同市)の竹原俊明所長は7日、「重大な問題」として、規制庁が厳格な監視を続ける方針を示した。

 島根県議会の総務委員会に参考人として出席。今回の問題が原子炉等規制法に基づく保安規定違反(監視)となった理由を「原子力安全に及ぼす影響は軽微と判断した」と説明した。

 これに対し、委員から「軽微という表現は県民にとって許せない表現。規制庁としての自覚に欠けている」「中電にもっとにらみを利かせ存在感をみせてほしい」と批判が続出した。

 竹原所長は「法令上、文書で軽微としたが、規制庁としては重大な問題と受け止めている」と答弁。「今回の案件は終わりがない。次の保安検査で一定の結果が出るかもしれないが、厳格に監視していく」と述べた。

(2015年10月8日朝刊掲載)

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