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平和大橋改修市道廃止計画 修正含め住民協議へ

 平和大橋(広島市中区)の改修に伴い、近くの市道を廃止する広島市の計画に住民が反発している問題で、市が計画修正も含め住民側と協議する方針であることが25日、分かった。27日の住民との会合で伝える。2014年度の完成時期が遅れる可能性が出てきた。

 計画では平和大橋の北側の歩道をなくし、橋の上流約15メートルの元安川に歩道橋を新設。川沿いの市道のうち平和大通りを挟む南北約30メートル区間を廃止する。歩行者の安全性向上などの狙いがあった。

 これに対し地元5町内会は9月、交通渋滞を招くなどとして反対の意見書を市に提出した。松井一実市長は回答を約束した。

 市の当初計画では、11月に橋脚の設置工事を始める予定だった。住民側から改善案を提示する動きがあることなどを踏まえ、工事を強行せず話し合いを続けることを決めた。本年度中に着工できるかは微妙な状況だ。

 平和大橋は、世界的な彫刻家の故イサム・ノグチが欄干をデザインし、1952年に完成。老朽化や歩道の幅が狭く危ないこともあり、市は橋とは別に歩道橋を建設することを決めた。(金崎由美)

(2011年10月26日朝刊掲載)

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