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平和大橋改修 年度内の着工を断念 市方針 完成1年ずれ込む

 平和大橋(広島市中区)の改修で歩道橋を新設し、近くの市道を廃止する広島市の計画に周辺住民が反発している問題で、市は27日夜、住民との会合で2011年度中の着工を断念する方針を示した。これにより改修工事の完成予定は14年度から1年ずれ込む。

 市都市活性推進課の山口芳弘課長たちが紙屋町と大手町の地元5町内会の会長と中区で協議した。市側は、市道の一部を廃止して歩道や緑地帯を広げる計画は変えない一方、住民が懸念する渋滞の対策を検討すると説明。「(渋滞対策などを盛り込んだ)新たな計画を示したい」とした。

 これに対し、町内会長たちはあくまで市道の廃止に反対姿勢を示したが、市は新たな計画を示した後に協議する考えを伝えた。

 市の計画は平和大橋の北側の歩道をなくし、橋の上流約15メートルの元安川に歩道橋を新設。川沿いの市道のうち平和大通りを挟む南北約30メートルの区間を廃止する。市は11年度当初予算に歩道橋の新設工事費など1億7400万円を計上している。(金崎由美)

(2011年10月28日朝刊掲載)

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