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インドネシア前外相広島に 被爆実態学ぶ

 インドネシアのハッサン前外相が27日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、被爆の実態に触れた。

 ハッサン氏は、原爆資料館を見学した後、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館を訪問。松本都美子さん(79)=佐伯区=から被爆体験を聞いた。

 松本さんは両親と弟を亡くし、自身もケロイドや病気に苦しむ中で「二度と被爆者をつくってはならないと思うようになった」と訴えた。ハッサン氏は「政治レベルで議論をする者には、松本さんの実体験は何よりも力強いメッセージだ」とうなずいた。

 ハッサン氏は市役所で松井一実市長と懇談。松井市長は同国が早期に包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准するよう促すことを要請した。

(2011年10月28日朝刊掲載)

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