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ブラジル元環境相 シルバ氏が原爆被害学ぶ

 アマゾンの熱帯雨林の保護活動などで知られるブラジルのマリナ・シルバ元環境相(57)が15日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆の被害を学んだ。

 原爆慰霊碑に花を手向けた後、原爆資料館を見学=写真。志賀賢治館長の案内で、壊滅した市中心部の模型や動員学徒の遺品を見て回った。被爆者の山本定男さん(84)=東区=から体験も聴いた。

 シルバ氏は記者団に「戦争の恐怖を感じた。ヒロシマとナガサキの被害を原点に平和構築に寄与したい」と話した。

 シルバ氏は1996年に世界的な「ゴールドマン環境賞」を受賞。2003~08年に環境相を務めた。14年の大統領選に立候補し、候補11人の中で得票率3位だった。日本とブラジルの外交関係樹立120周年などに合わせ、来日した。

(2015年10月16日朝刊掲載)

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