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G8議長サミット 「平和と軍縮に向けた議会の役割」を議論

■記者 長田浩昌

 日本で初開催となる主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)が2日午前、広島市中区の平和記念公園内の広島国際会議場で開幕した。核保有四カ国を含む立法府のリーダーたちは被爆地を舞台に、まず「平和と軍縮に向けた議会の役割」をテーマにした第一セッションから議論をスタートした

 福田康夫首相の突然の退陣表明で日本の政局が激動する中、サミットは予定通りに開催。日本、米国、ロシア、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの議長、ゲスト参加の欧州連合(EU)欧州議会第一副議長の9人が参加した。

 ペロシ米下院議長ら参加者一行は開会に先立ち、原爆慰霊碑や原爆資料館を訪問。広島国際会議場では共同記念撮影の後、午前9時50分すぎにサミットが始まった。冒頭、被爆地での開催を提案した河野洋平衆院議長が「ようこそ広島へ。平和と軍縮に向けたわれわれの役割について、ご議論いただきたい」とあいさつした。

 第一セッションは核保有国のフランスのアコワイエ国民議会議長の基調報告に続き、各国議長が非公開で意見交換。広島市主催の昼食会を挟んだ午後の第二セッションは「二院制議会における意思決定」が議題となる。

 終了後に河野議長が記者会見し、討議内容を総括。宮島(廿日市市)に移動し、世界文化遺産の厳島神社を参詣する予定。

 G8議長サミットは2002年以降、主要国首脳会議の開催国で毎年秋に開かれ、今回が7回目となる。

(2008年9月2日夕刊掲載)

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