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惨状を伝える原爆展が開幕 東京

 「東京原爆展」が3日、東京都庁の第一本庁舎45階南展望室で始まった。都原爆被害者団体協議会(東友会)の主催。写真パネルや被爆者が描いた絵など約150点を、7日まで展示する。

 原爆で焼かれた広島、長崎の街や、ひどい火傷を負うなどした人々の惨状を紹介。被爆後10年ほどしてがんで亡くなった話や、ビキニ環礁などでの米国の水爆実験後に被曝(ひばく)した住民に脱毛などの症状が出た実態も伝えている。会場では東友会の被爆者約20人が体験を証言した。

 都庁での原爆展は2009年からで、4回目。外国人を含めて観光客も目立った。北区の翻訳業岡野美佳さん(38)は「福島第1原発の事故が起きただけに、放射線の怖さをより身近に感じる」と話した。(岡田浩平)

(2011年11月4日朝刊掲載)

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