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強制連行 中国人元労働者悼む 広島県安芸太田

 戦時中、安芸太田町の安野発電所の建設工事で強制連行された中国人の元労働者を悼み、日中友好を誓う集いが18日、発電所近くの「安野 中国人受難之碑」前であった。

 住民や元労働者の家族たち約80人が参列し、碑に献花した。元労働者の邵義誠さん(90)の代理で出席した娘婿の張振侖さん(59)は「ここに集うのは過去を振り返り、戦争をなくし、未来を展望して平和的に交流するため」と邵さんのあいさつ文を代読した。

 建設工事では、1944年に360人が強制連行され、29人が重労働や原爆で死亡した。集いは市民団体「広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」などが開いた。(畑山尚史)

(2015年10月19日朝刊掲載)

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