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「廃止に向け全力を」 安保法1ヵ月 広島・山口 街頭活動や集会

 集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法成立から1カ月たった19日、広島、山口両県で法の廃止や執行停止を求める街頭活動や集会があった。(根石大輔、門戸隆彦)

 広島市中区の本通電停前など2カ所では、市民団体「ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会」のメンバーたち約130人が「戦争法廃止」などと書いた横断幕を掲げ、「戦争法は許されない」などと通行人にアピールした。

 通行人を対象に、法の廃止に賛成か否かを問うシール投票も実施。賛成186人に対し、反対は6人だった。衆参両院の議長宛てに法の廃止を求める署名活動もした。署名した広島市東区の会社員で被爆2世の小林ひとみさん(53)は「父から戦争はあってはならないと聞かされてきた。断固反対です」と話していた。

 山口市の市民会館前では、市民団体「戦争をさせない山口1000人委員会」などが法の執行阻止と廃止を目指す集会を開催。約130人が座り込むなどして「法が成立しても抗議をやめるわけにはいかない。廃止を目指す戦いに全力を挙げる」と訴えた。

 このほか、広島市内では同日、弁護士でつくる団体や、市民団体「ストップ!戦争法 西区ネットワーク」が集団的自衛権の行使容認への反対や、法の廃止を訴える街頭活動をした。

(2015年10月20日朝刊掲載)

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