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住民説明会開催を市民団体申し入れ 島根原発虚偽記録

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物の処理をめぐる虚偽記録問題について、原発稼働に反対する市民団体「さよなら島根原発ネットワーク」は19日、松江市の中電島根支社を訪れ、住民説明会を開くよう申し入れをした。

 代表して芦原康江さん(62)が「住民への説明責任を果たしていない」と述べ、中電島根原子力本部地域共生部の武田成司部長に文書を手渡した。中電側は今月中に何らかの回答をすると答えた。

 メンバーは原子力規制庁島根原子力規制事務所(同市)も訪問し、再発防止策の実効性を確認するまで2号機の適合性審査を中断するよう文書で求めた。

 この問題で、島根県と松江市は9月17日に実施した同原発への立ち入り調査の報告書をまとめ、ホームページで公開した。中電による事実関係の調査に問題は見られなかったとした。

 再発防止策については「方針を確認したのみで、対策の詳細や実施状況は引き続き確認していく必要がある」とした。

(2015年10月20日朝刊掲載)

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