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引野の戦跡 巡り学んで 福山24日 空襲70年 「戦争に関心を」

 福山市東部生涯学習センターは24日午前9時半~11時半、同市引野町の戦争遺跡巡りを開く。福山空襲から70年の節目に、地域の被害について知ってほしいと企画した。

 1945年8月8日の空襲で、引野村(現引野町)は米軍の焼夷(しょうい)弾を受け、国民学校や役場、農業会倉庫、民家26軒が火に包まれた。村民のほか、空襲を避けて大阪市福島区から疎開してきた児童も被災。死者はいなかったが、少なくとも3人が負傷したという。

 24日は、引野公民館の藤井和寿館長(68)の案内で巡る。米軍の爆撃機に見つからないよう、白壁を墨で塗った跡が残る倉庫、焼夷弾で焼けて炭化した部分がある木製の門など5カ所を見学。被災状況や当時の子どもたちの暮らしについて学ぶ。

 藤井館長は「地元の空襲被害を知り、戦争の加害、被害の両面に関心を持ってもらえれば」と願う。参加無料だが申し込みが必要。同センターTel084(940)2574。(小林可奈)

(2015年10月20日朝刊掲載)

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