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テロ想定 日米共同訓練 岩国基地など 安保法成立後初

 陸上自衛隊第13旅団(広島県海田町)と米軍の日米共同警護出動訓練が20日、米海兵隊岩国基地(岩国市)など山口、広島両県の米軍4施設で始まった。23日まで。米軍施設を狙ったテロ攻撃などを想定し、さまざまな事態への対処で米軍との連携を確認する。安全保障関連法成立後は初めて。

 訓練には旅団第46普通科連隊の約200人と岩国基地などの約80人が参加。開始式が岩国基地であり、ロバート・ブシェー司令官は「強固な日米の同盟は太平洋地域の平和と安定を維持する鍵となる」、第46普通科連隊の一宮大介連隊長は「共同訓練の積み重ねは日米同盟の強さ、深い信頼関係のために極めて重要」と訓示を述べた。

 訓練は非公開。岩国基地のほか、呉第6突堤(呉市)川上弾薬庫(東広島市)秋月弾薬庫(江田島市)の米陸軍3施設である。第46普通科連隊の軽装甲機動車や高機動車などを使って、24時間態勢で警戒、監視活動をする。

 米軍施設への警護出動は、2001年の米中枢同時テロを受けた自衛隊法改正で自衛隊の任務に加わった。訓練は03年から実施され、14回目。(増田咲子)

(2015年10月21日朝刊掲載)

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