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平和祈念館入館200万人 9年3ヵ月で達成 広島

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市中区)の入館者数が4日、累計200万人を超えた。2002年8月1日の開館から9年3カ月かけての達成となった。

 200万人目は、観光で広島を訪れたドイツ・エアフルト市の公務員イングリット・ズッケさん(56)。岩川和行館長が花束や原爆被害を伝える図録などを手渡した。ズッケさんは「原爆が投下された街がどうなったか知りたくて来た。静かで祈りに満ちた場所ですね」と感慨深く話した。

 平和記念公園内にある祈念館は、原爆の犠牲者約1万5700人の遺影や被爆体験記約13万1800点を公開している。

 被爆65年の10年度の入館者は過去最高の約21万5千人を記録した。ただ、同年度に約133万人が訪れた原爆資料館とは大きな開きがあり、祈念館は被爆体験の朗読会や平和学習会を開くなどして入館者増を目指す。(田中美千子)

(2011年11月5日朝刊掲載)

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