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折り鶴に誓う世界平和 禎子さん命日前に幟町中で集会 校内にオブジェ設置 広島市中区

 被爆から10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんが在籍していた広島市中区の幟町中で23日、平和集会が開かれた。被爆70年のことし、折り鶴を模した真ちゅう製のオブジェを校内に設置し、生徒は平和への思いを新たにした。(新谷枝里子)

 生徒や保護者計約300人が出席。広島市立大(安佐南区)の協力で、プロによる演奏や朗読、映像の上映などを組み合わせ、禎子さんの生涯などをたどるステージに見入った。生徒も朗読や合唱に参加した。

 校門脇にある御影石の「折り鶴の碑」の上には、同大芸術学部の実習補助員が制作した真ちゅう製の折り鶴を設置。生徒は集会に先立ち、世界の貧困や沖縄戦について、各学年の代表者が校内放送で説明した。

 生徒会長の3年若松すみれさん(14)は「一人一人が平和を感じ、これからどのようにつなげていくか考える機会にしたい」と話していた。

 同校は折り鶴の碑を設置した2000年から、禎子さんの命日の10月25日前後に平和学習の成果などを発表する集会を開いている。

(2015年10月24日朝刊掲載)

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