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ひろしま構想「正しいアプローチ」 米財団、協力に前向き 知事と会談

 広島県の湯崎英彦知事は7日(日本時間8日)、米国有数の慈善基金団体マッカーサー財団のバリー・ローウェンクロン副理事長(59)と米シカゴで会談し、県の「国際平和拠点ひろしま構想」を説明した。ローウェンクロン氏は協力に前向きな姿勢を示した。

 会談は非公開。元米国務次官補で安全保障の専門家であるローウェンクロン氏は終了後、「構想は平和構築に向けた正しいアプローチと思う。今後も注視したい」と話した。

 県によると、会談でローウェンクロン氏は「核をめぐる世界情勢を踏まえた包括的な行動計画を盛り込んでいる」と評価したという。湯崎知事は「高い関心を持ってもらった。構想の内容をさらに詰めたい」と語り、同財団の協力に期待を示した。

 核兵器廃絶と平和構築に向け広島が果たすべき役割を示した構想は、世界から人材や研究成果、資金を集める仕組みづくりを提唱。同財団のような慈善基金団体などからの資金提供を想定する。

 同財団は2010年、2億3千万ドルを497個人・団体の事業や研究に助成した。 (シカゴ=加納亜弥)

(2011年11月9日朝刊掲載)

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