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平和拠点構想「協力を」 湯崎知事 米NGO・政府高官に

 広島県の湯崎英彦知事は10日(日本時間11日)、米ワシントンで核拡散防止に取り組む非政府組織(NGO)「核脅威イニシアチブ(NTI)」の会長や米政府高官と相次いで会談し、県の「国際平和拠点ひろしま構想」に協力を求めた。

 NTIは「核のない世界」実現に向け提言を発表した米のキッシンジャー元国務長官やペリー元国防長官たち4人の活動をサポートする。ペリー氏は構想策定委員の1人。ジョアン・ロルフィング会長は湯崎知事と会談後、「核テロの脅威削減など実践的な内容が盛り込まれている」と構想に賛同した。

 ホワイトハウスでは米国家安全保障会議のローラ・ホルゲート上級部長(大量破壊兵器テロ・脅威削減担当)と面会。核問題に取り組む団体との連携について助言を受けたという。湯崎知事は「核兵器廃絶に至る過程では核物質の管理手法など課題は山積み。専門家のネットワークを築きたい」と話した。

 湯崎知事は米紙ウォールストリート・ジャーナルなど海外メディア3社の取材を受けた。11日(同12日)にサンフランシスコで財団やスタンフォード大の関係者と協議。12日(同13日)に帰国の途に就く。(ワシントン=加納亜弥)

(2011年11月12日朝刊掲載)

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