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戦後70年 戦没者の冥福祈る 笠岡市遺族連合会 初の平和式典

 岡山県笠岡市遺族連合会が31日、終戦70周年笠岡平和式典を同市笠岡の古城山公園招魂社前で開いた。同会の平和式典開催は初めて。戦没者の遺族たち約230人が冥福を祈って献花し、平和を誓った。

 安藤誠一会長(78)は式辞で「戦後70年の節目に大戦の教訓を胸に刻み、二度と戦争の惨禍を繰り返さず、平和の尊さを次の世代に語り継いでいかねばならない」と呼び掛けた。参列者は白や黄の菊の花を献花台に手向け、手を合わせた。

 同連合会の会員数は現在、約950人。高齢化が進み、猛暑となる終戦の日の8月15日を避けて開いた。南太平洋のニューギニア島西部の野戦病院で夫を亡くした秀平松子さん(97)=同市園井=は「夫の分も一生懸命、娘2人を育てた。この平和な世の中がずっと続いてほしい」と願った。(谷本和久)

(2015年11月1日朝刊掲載)

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