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走れる平和 いつまでも 被爆70年メッセージ 選手ら書き込む ひろしま平和マラソン

 1万人を超える市民ランナーが広島市西区を駆け抜けた3日の第35回ひろしま国際平和マラソン。ゴール地点では、被爆70年にちなんで広島市が初めて「平和メッセージボード」を設け、多くの選手や観戦者が思いを書き込んだ。走り終えたランナーたちはご当地グルメのブースで舌鼓を打った。(山本乃輔、土井和樹)

 ゴール地点となったコカ・ウエスト広島スタジアム(西区)のサブグラウンドに、縦1・2メートル、横3・6メートルのメッセージボードが置かれた。「みんなで走れる平和に感謝」「お母さんいつもありがとう」―。黒のフェルトペンで思い思いに書き込んだ。

 ビギナーコース(約5キロ)に参加した西区の南観音小2年太田阿寿(あんじゅ)さん(8)は「毎日が平和であってほしい」との願いを込めて「平和な一日」としたためた。幼なじみの中区の中島小2年野海正義君(8)は「みんなで平和を守ろう」と書いた。ボードは4~10日、中区の市役所1階ロビーに展示する。

 市はランナー全員に「PEACE」と印字したシール型のワッペンも配布。参加者は「世界平和」「みんな仲良く」などと書き込み、腕や胸に貼って走った。

 世羅牛の串焼き、津山ホルモンうどんといった飲食コーナーなど25のブースも並び、走り終えた参加者が列をつくった。広島ラーメンをすすっていた西区の団体職員鳥越義夫さん(64)はビギナーコースを走破。「目標タイムを切ることができ、一層おいしく感じる」と話した。

(2015年11月4日朝刊掲載)

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