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終戦3年 米交流の絵 本川小児童の作品展示 広島市中区

 原爆投下から3年後の1948年、本川小(広島市中区)の児童が米国の教会へ送った絵と書の複製の展示会が5日、中区大手町のトミタ画廊で始まった。10日まで。無料。

 終戦後、米ワシントンの教会から同校に届いた文房具や運動具のお礼として、児童の作品が教会に送られた。2006年に教会で発見されて10年に「一時帰国」し、複製が同校に寄贈された。同窓生でつくる実行委員会が被爆70年を機に、複製を借りて開いた。

 運動会で玉入れをする児童や花などを描いた絵と書の複製48点を展示。発見から同校へ一時帰国するまでのドキュメンタリー映画も上映している。

 当時、桜の木の下で遊ぶ子どもを描いた石田俊海(としみ)さん(74)=中区=は「終戦直後、子どもたちが強く生き、絵を通じた交流があったことを多くの人に知ってほしい」と話している。午前10時~午後6時。(加茂孝之)

(2015年11月6日朝刊掲載)

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