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艦載機移転 情報開示を 岩国の市民団体 山口県に申し入れ

 在日米軍再編に伴う米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転計画で、山口県北部が訓練空域となる懸念があるとして、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」(同)は5日、国と米軍に情報開示を要求するよう、県に申し入れた。

 申し入れ書は、艦載機が移転後に使用する訓練空域について「県周辺に設定されれば県民の生活に重大な影響をもたらす」と強調。国と米軍に訓練の空域や内容を明らかにするよう求めている。

 県によると、防衛省は2013年、訓練空域に関し「自衛隊が使っている日本海と四国沖を提供する方向で協議を進めている」と説明していた。同ネットワークの久米慶典顧問(59)=岩国市=は「県北部にも自衛隊の空域があり、岩国市で通信所の整備も進んでいる。県上空が使われないよう働き掛けたい」と語った。

(2015年11月6日朝刊掲載)

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