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中国文化賞 山口県内2人が抱負 「平和や反核関わる」那須さん/「地域の人々に貢献」小谷さん

 第72回中国文化賞を受賞した県内の2人は6日、広島市中区の中国新聞ビルであった贈呈式後、喜びとこれからの目標について語った。

 「ズッコケ三人組シリーズ、山口に引っ越して向き合い始めたヒロシマ、それらの作品を認めてもらえて感激」。児童文学作家の那須正幹さん(73)=防府市=は、創作や講演を通じて子どもたちに平和の尊さを伝えてきた。「被爆70年での受賞も何かの縁。今後も平和や反核に向けた関わりを持ち続けたい」

 都市社会学者で山口大名誉教授の小谷典子さん(68)=山口市=は「地域を歩き、多くの人に向き合った周防大島町出身の宮本常一さんも受賞した伝統ある賞。調査でお世話になった皆さんと一緒に受賞したようです」と喜ぶ。過疎、高齢化の進展とともに、国が掲げる「地方創生」に注目が集まる。「地域で生活する人々に貢献したい」と意気込んだ。(石川昌義、石井雄一)

(2015年11月7日朝刊掲載)

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