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アンネのバラ咲き誇る50株 福山のホロコースト記念館 写生画や写真募集

 広島県福山市御幸町のホロコースト記念館のバラ園で約50株の「アンネのバラ」が咲き誇っている。ことしはアンネ・フランク(1929~45年)の没後70年。同館はアンネに思いをはせてもらおうと、アンネのバラの写生画や写真を募っている。

 バラはアンネの日記に感銘を受けたベルギーの園芸家が開発。四季咲きで、花びらは開花までに色が赤や黄、ピンクと移り変わり、アンネの心の成長を表しているといわれる。アンネの父オットーが72年、親交のあった京都市の教会へ贈った。接ぎ木で全国に広がり、同館は95年の開館時から育てている。

 見頃は今月中旬までの見通し。写生画と写真は28日まで募り館内で随時展示する。サイズは写生画がA4判以下、写真が六つ切り以下。絵の具やクレヨンなどを持参すれば画用紙は無料で提供する。参加者には便箋などの記念品を渡す。

 午前10時半~午後4時半で、日、月曜と祝日休館。入館無料。吉田明生副館長は「アンネの心情や平和について考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛けている。(小林可奈)

(2015年11月7日朝刊掲載)

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