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核廃絶 行動計画見直し 平和首長国内会議 広島で開幕

 平和首長会議の第5回国内加盟都市会議が9日、広島市中区の広島国際会議場で、2日間の日程で始まった。被爆70年の節目に被爆地で平和活動について情報交換し、目標の2020年までの核兵器廃絶へ、行動計画を一部見直す。広島市での開催は2年ぶり。

 初日は80市区町村から首長31人を含む113人が出席した。会長を務める広島市の松井一実市長があいさつ。国連総会第1委員会で法規制を含む核軍縮策を交渉する作業部会の開催決議案が採択された点に触れ、「動きをさらに確かなものにするため、ヒロシマ、ナガサキの思いを市民一人一人と共有してほしい」と呼び掛けた。

 続いて、市内の4組が活動報告した。広島女学院高の生徒は核兵器廃絶を求める署名集めや被爆証言を紹介するウェブサイト作りを紹介。平和をテーマに取材している中国新聞ジュニアライターも発表した。

 出席者はまた、被爆者の梶本淑子さん(84)=西区=から体験証言を聴いた後、原爆慰霊碑に献花。原爆資料館を見学した。

 会議には1日時点で161カ国・地域の6893都市が加盟しており、うち国内は1597市区町村。10日は、会議の13~17年度の行動計画のうち、国内の新規、拡充策を協議する。(水川恭輔)

(2015年11月10日朝刊掲載)

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