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核被害ゼロ 道筋を討議 21~23日 広島でフォーラム

 広島、長崎の市民団体が21~23日、広島市中区の広島国際会議場で開く「世界核被害者フォーラム」の全容が固まった。核実験や原発事故の被害者、専門家たち12カ国約80人がパネル討議などを通じて被害を断ち切る道筋を探る。一般の傍聴希望を受け付けている。

 21日は「原爆」「原発事故・原発労働」「ウラン採掘」など5テーマで計14人が報告。「核実験」では、米英の実験でそれぞれ被害に遭ったマーシャル諸島とオーストラリアの住民、「核廃棄物利用・劣化ウラン弾」では被害者を診るイラク人医師らが登壇する。

 22日は、核被害に詳しい科学者や反核運動家らがパネル討議。元京都大原子炉実験所助教の小出裕章氏の講演もある。23日は被害者のネットワークづくりを話し合い、結集を呼び掛ける宣言文を発表する。

 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)などでつくる実行委員会は「平和な暮らしを核に脅かされる人をなくせるよう、被爆地から廃絶を訴えたい」としている。日本語の同時通訳付き。参加費は一般が各日1200円、3日間通し3千円。大学生以下は半額。世界核被害者フォーラムのホームページから参加登録できる。事務局の森滝春子さんTel090(9064)4705。(田中美千子)

(2015年11月10日朝刊掲載)

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