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3医師 被爆者治療学ぶ 米とラトビア 広島で研修

 米国の医師2人とラトビアの医師1人の計3人が12日、広島市中区の広島赤十字・原爆病院で、被爆者治療の歴史を学んだ。広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の研修の一環。

 被爆直後の同病院の医師や看護師が、同僚を失いながらも押し寄せた患者の治療に当たったことを、加世田俊一副院長が説明。白血病を患い12歳で亡くなった佐々木禎子さんが入院していたことも紹介し「ここで学んだことを、核兵器のない世界の実現に役立ててほしい」と述べた。

 小児科で血液がんが専門の米国人医師ウェイド・キョウノ氏(50)は「被爆の知識を持ち帰り、伝えたい」と話していた。

 研修は9~13日で、原爆資料館(中区)なども訪れた。ラトビアの医師は14日以降も滞在し、放射線影響研究所(南区)で研修を受ける。(明知隼二)

(2015年11月13日朝刊掲載)

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