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核廃絶 県民も後押しを 原爆資料館 大学教授ら発表

 原爆資料館(広島市中区)の展示内容や資料の保存法を助言する資料調査研究会の発表会が26日、資料館東館であった。会員の大学教授たちが、核をめぐる国内外の動向などについて解説した。

 約30人を前に、広島市立大広島平和研究所の水本和実副所長は、ことし1月時点で世界に核兵器が約2万530発あり、微減傾向だと報告。核廃絶への動きとして県の国際平和拠点ひろしま構想に触れ「実現には県民の支援や、県と市の連携が必要だ」と強調した。

 被爆体験を証言している広島大の北川建次名誉教授は、修学旅行生から寄せられた感想文を紹介。「若い人ほど核への恐怖が薄れている。福島第1原発事故と関連づけて、放射能への理解を深める必要がある」と訴えた。(加納亜弥)

(2011年11月27日朝刊掲載)

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