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韓国撮影半世紀 振り返る 津和野で桑原さん講演 島根

 日韓国交正常化50年のことし8月、韓国ソウルで写真展「激動韓国―50年」を開いた島根県津和野町出身の報道写真家桑原史成さん(79)の講演会が14日、母校の津和野高同窓会館であった。同町の桑原史成写真美術館などが企画し、半世紀にわたる撮影活動を振り返った。

 桑原さんは1964年に初めて韓国を訪問し、現在も取材を続ける。講演では反日デモや民主化運動、ベトナム戦争へ派遣される韓国軍兵士の写真をスライドで提示。戦死者の集団墓地やベトナムの戦地の写真も映し、戦争の悲惨さを伝えた。

 ライフワークとする水俣病などを題材にした写真も紹介。「写真はどんな絵にするか一瞬で決めて切り取る描写力が勝負」と話していた。

 ソウルで並べた写真は同美術館で展示中。12月17日に休館して入れ替えし、3月16日まで計約150点を展示する。一般300円、中高生150円、小学生100円。(江川裕介)

(2015年11月16日朝刊掲載)

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