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被害地伝えるポスター展 世界核被害者フォーラム 広島で21~23日

 広島国際会議場(広島市中区)で21~23日に開かれる「世界核被害者フォーラム」の会場で、核実験やウラン採掘、原発事故などによる核被害を受けた世界50カ所の歴史と現状を伝えるポスター展がある。

 A1判、53枚。核実験場に加え、旧ソ連の原子力潜水艦が爆発事故を起こしたロシア・チャジマ湾、ウランが採掘された米国シップロックなど、日本ではほとんど知られていない被害地も写真と文章で紹介。いずれも環境汚染と住民の健康被害が現在も深刻だという。

 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部が作成した英語のポスターを基にした。市内外の研究者や元英語教師、非政府組織(NGO)メンバーらが和訳。冊子にもまとめ、会場で500円で販売する。

 同フォーラム実行委員会の森滝春子さん(76)は「核被害の広範さを実感すると同時に、世界中にある実例の一部にすぎないことも知ってほしい」と話す。同フォーラム入場料(1日1200円、3日間3千円)が必要。(金崎由美)

(2015年11月16日朝刊掲載)

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