×

ニュース

故浜井氏の復刻本「原爆市長」  印税 被災地の子らに

 広島市の復興に尽力した故浜井信三元市長の長男順三さん(75)=佐伯区=が28日、東日本大震災の被災地の子どもを支援する「届けよう 希望 元気」キャンペーン(中国新聞社、中国新聞中国会連合会主催)に24万円を寄託した。7月に復刻した浜井元市長の著書「原爆市長」の印税を充てた。

 順三さんや関係者が刊行委員会を設け、2千部を発行。約半分を賛同団体が購入し、被災地に贈った。この日、代表して中区の中国新聞ビルを訪れた順三さんは「被災地の子どもたちに役立ててほしい」と語り、川本一之社長に義援金を手渡した。

 被爆後の市政の歩みをつづった原著は1967年に発刊。2006年の復刻版に写真や放射線の影響の解説などを加えて再編集した。被災地の読者からは「勇気づけられた」などの反響もあるという。(野田華奈子)

(2011年11月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ