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日米の中学生が熊野筆で絵手紙 「夢」テーマ 筆の街交流館で展示会 広島

 日米の中学生が「夢」をテーマに描いた絵手紙の展示会が、熊野町出来庭の「筆の街交流館K-JIN」で開かれている。熊野中の斉藤弘樹教諭(44)が、同中生の作品と米国研修中に現地生徒に描かせた作品を並べた。

 熊野中の作品は生徒会と美術部の1~3年生有志19人が自画像などを添えて「漫画家になりたい」「平和な世界に」などと描いた。

 米国側はノースカロライナ州グリーンビル市の公立エッペス中2年生26人の作品。斉藤教諭が日本人の作品を見せ、プレゼントした熊野筆と半紙を使って描かせた。大半の生徒が初めて筆に触れ、ぎこちない運びだったが「建築家になりたい」「裕福になりたい」などと英語で記した。

 社会科の斉藤教諭は広島大大学院に在籍中。9月に海外研究として同中を訪れ、日本文化や熊野筆について講義した。「米国の中学生は具体的な職業を挙げる傾向が強い。日米共通しているのは平和を夢とする作品が多いこと」と分析する。授業内容と考察をまとめた資料も展示している。

 12月6日まで。月、火曜など休館。Tel082(847)5709。(田中伸武)

(2015年11月18日朝刊掲載)

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