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放射性物質が不明 測定装置に内蔵 「健康影響なし」 島根大付属病院

 島根大は29日、医学部付属病院(出雲市)の改修工事中の病棟から、微量の放射性物質ストロンチウム90を内蔵した放射線モニター装置が所在不明になったと発表した。放射線を遮る素材で密封してあり、健康に影響はない、としている。

 装置はエアコンのような箱形で、幅68センチ、高さ30センチ、奥行き26センチ。がん治療などを行う放射線管理区域の放射線量を計測するため、出入り口付近の壁に設置していた。

 大学によると、今月3日、改修業者が取り外して付近に置いていたが、22日になってなくなっていることに気づいた。25日に文部科学省に連絡した。

 内蔵するストロンチウム90は、専門業者により適正な廃棄が放射線障害防止法で義務づけられている。大学は、密封が解かれた場合に、50センチ離れた場所で浴びる放射線量は毎時約0.03マイクロシーベルトとしている。(金山努)

(2011年11月30日朝刊掲載)

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