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被爆者が式典に出席 ノーベル平和賞 来月10日 広島の岡田さん

 ノルウェー・オスロ市で12月10日にあるノーベル平和賞の授賞式に広島の被爆者、岡田恵美子さん(78)=広島市東区=が出席する。大学教員らでつくる「広島・長崎被爆者プロジェクト」(代表・阿部憲仁桐蔭横浜大准教授)が「核兵器廃絶運動の貢献者」としてノーベル賞委員会に被爆者の出席を要請。8月2日付で招待状が届いたという。

 岡田さんは8歳の時に爆心地から約2・8キロで被爆し、体験証言を続けている。被爆70年に被爆者個人や日本被団協の受賞はならなかったが、「原爆被害についての映像や英文を持参し、機会があれば、きのこ雲の下で何があったかを伝えたい」と話している。

 長崎市からは中学教諭として平和教育に携わった被爆者、築城(ついき)昭平さん(88)が参加する。スピーチなどの機会はなく、翌11日にオスロ市内で記者会見する。平和賞はチュニジアの「国民対話カルテット」に贈られる。(水川恭輔)

(2015年11月19日朝刊掲載)

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