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呉YWCAの建物保存を 旧海軍の元倉庫 地元有志がグループ結成 模擬結婚式・カフェ… あすから催し

 旧海軍の元倉庫で、戦後に呉YWCA(呉市幸町)となった建物を貴重な財産として保存し、有効活用しようと、市内の有志がグループを結成、取り組みを始めた。21、22の両日に初めての企画として、模擬結婚式などのイベントを開催。戦時中にでき、傷みが目立つ木造2階建ての建物(延べ558平方メートル)の修繕費用を集める活動も進める。

 中通で生花店を営む呉YWCA会員の中村和美さん(63)が「もっとみんなが使う場にしたい」と呼び掛け、約10人が集まった。30~60代で、経営者、音楽家、写真家と職業もさまざまだ。イベントでは、建物をまるごと結婚式場に仕立てる。黒板や窓ガラスに木や鳥の絵を描き、テーブルを花などで飾る。

 両日とも午前10時~午後6時。21日は午前11時と午後1時にボランティアがモデルになり模擬挙式をする。22日は来場者がドレスを着ることもできる。ウエルカムボードやフラワーアレンジメントなどのワークショップ、カフェは両日ある。

 呉YWCAは1948年に発足。市内の女性たちが資金を集め、建物を購入した。今は講習会やバザーなどで利用している。壁や床の老朽化が進むが、補修のめどは立たない。中村さんは「歴史があり独特の雰囲気を醸している建物を保存したい。呉の活性化にもなる」と力を込める。

 これからの活用法としてライブやカフェなども候補に挙げるとともに、広くアイデアも募っている。(広重久美子)

(2015年11月20日朝刊掲載)

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