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議長サミット 反核へ熱意届け 小中生、平和公園で歓迎

■記者 水川恭輔、岩成俊策

 主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)の舞台となった平和記念公園(広島市中区)で2日、到着した各国議長らを小中学生たちが歓迎した。核保有国を含む世界の立法府リーダーたちに、核兵器廃絶への願いを託した。

 原爆慰霊碑に続く道の両脇には市内7小学校の550人が待機。慰霊碑に向かう議長たちを、手作りの8カ国の国旗と欧州連合(EU)旗を振って歓声を上げて出迎えた。

 「戦争がなくなるよう祈りながら振った」と基町小6年の西田来樹君(11)。慰霊碑前で議長たちが手をつないで立った光景に「平和の輪がつながるような気がした」。

 一行が原爆資料館に入る前には、小中学生18人が2人1組になって迎えた。ペロシ米下院議長ら事前に決めた相手に、平和のメッセージと千羽鶴を笑顔でプレゼントした。

 ペロシ米下院議長からお礼のメダルをもらった瀬野川東中3年の加藤葵さん(15)は「平和への約束の品として大切にしたい」。祇園東中3年の河野薫君(14)はグルジア情勢を思いながらロシアのグリズロフ国家院議長にメッセージを手渡し、「平和に生きる喜びがずっと大事だと、ヒロシマで感じてほしい」と期待を込めた。

(2008年9月3日朝刊掲載)

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