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アートや戦争 谷川さん語る 福山市鞆 詩の朗読も

 福山市鞆町の鞆の津ミュージアムで開催中の企画展「障害(仮)」に合わせ、詩人の谷川俊太郎さん(83)が20日、同町で講演した。約100人が参加した。

 企画展は障害がある人や現代芸術家の絵や映像、立体約6500点を展示している。谷川さんは、障害のある人の芸術について「前衛的な作品が多く昔から興味を持っていた」とした上で「新鮮な映像が印象に残った。全国でも珍しい野性的な美術館」と評価した。

 谷川さんは戦争について書いた作品「大小」を朗読。パリ同時多発テロが発生し混乱が続く世界情勢にも触れ、「戦争はなくならない。その中で、自分の生活を平常心で送ることが大事」と話した。

 同市鞆町の鞆小3年山川寿珠(すず)さん(9)は「透き通った谷川さんの作品は大好き。朗読が聞け感動した」と話した。企画展は12月13日まで。月、火曜休館(11月23日除く)。(安部慶彦)

(2015年11月22日朝刊掲載)

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