×

ニュース

戦後の広島市長 故木原氏 郷土史家が60年法要

 原爆投下の直後に広島市長を務めた故木原七郎氏が戦後復興に果たした功績をしのぼうと、地元の郷土史家たちが11日午前10時から広島市中区の専勝寺で没後60年法要を行う。

 戦時中に衆院議員だった木原氏は被爆から2カ月後の1945年10月、選挙ではなく市議会の推薦、承認で市長に就任。市に復興局を設置し、復興財源の調達などに奔走した。1947年3月に連合国軍総司令部(GHQ)の方針で公職追放され、1951年12月24日に67歳で亡くなった。

 法要を企画した郷土史家の田辺良平さん(77)=東区=は「復興の原点である広島平和記念都市建設法も木原氏の尽力が基礎となった。没後60年の節目を志半ばで職を辞した木原氏の功績を広めるきっかけにしたい」と広く参加を呼び掛ける。

 法要では、矢野歴史研究発喜会(安芸区)の楠精洲会長が木原氏の歩みについて講演する。事前申し込みは不要で平服で参加可。参加料千円。田辺さんTel082(289)1082。(金崎由美)

(2011年12月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ