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「ともに行動を」協力要請 秋葉市長スピーチ

■記者 田中美千子

 広島市の秋葉忠利市長は2日、G8議長サミットに参加した各国議長に、核兵器廃絶に向けた取り組みへの協力要請した。

 秋葉市長は中区のホテルであった市主催の昼食会の冒頭にスピーチ。被爆者の「こんな思いをほかの誰にもさせてはならない」との思いを代弁したうえで、2020年までの核兵器廃絶を目指す平和市長会議の活動や、そのための道筋を示した「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を説明し、協力を訴えた。

 「ともに行動し、子どもらに核兵器のない世界を」と締めくくったスピーチに、原爆投下国のペロシ米下院議長が真っ先に拍手した。

 記者会見した秋葉市長は「真剣に耳を傾けていただいた。核兵器廃絶や世界平和の実現を願うヒロシマの心、市長会議の取り組みの趣旨、被爆者の思いは伝わったと思う」と振り返った。

(2008年9月3日朝刊掲載)

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