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震災の記憶つなげ 心境など報告 広島市中区で宮城・福島の高校生

 東日本大震災で被災した宮城、福島県の高校生4人が29日、広島市中区の広島国際会議場で当時の状況や心境を報告した。首都圏の大学生を中心にした実行委員会の主催で、全国を巡り大震災の記憶をつなぐ「サンタ・プロジェクト」の一環。フィンランドの「公認」のサンタクロースも駆け付けた。

 親子連れ約150人が耳を傾ける中、福島県須賀川市の星槎国際高3年細井郁実さん(17)は原発再稼働の議論に触れ「今も放射線被害におびえている現実を忘れないでほしい」と強調。他の生徒は倒壊家屋や津波に襲われた集落の写真などを示し「多くの人が家族、古里を失い、まだ家に戻れない人がいる」と伝えた。

 立派なひげのサンタや民族衣装を着たフィンランドの合唱団も来場。クリスマスソングを届け、子どもたちにプレゼントを贈った。

 プロジェクトは東日本大震災を機にスタート。これまで新潟県の中越地震や北海道の十勝沖地震の被災地などを訪ね、ことしは被爆70年の広島で開いた。(胡子洋)

(2015年11月30日朝刊掲載)

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