×

ニュース

原発事故との関わりを発表 放影研40周年講座 広島市中区

 放射線影響研究所(広島市南区、放影研)の設立40周年を記念した市民公開講座が29日、同市中区であった=写真。約100人が参加し、福島第1原発事故と放影研の関わりなどについての発表を聴いた。

 児玉和紀主席研究員は被爆者や被爆2世の健康影響調査など放影研の取り組みを説明。原発事故後に作業に従事した人の寿命や被曝(ひばく)線量などを追跡する調査に触れ「蓄積したノウハウを最大限生かす」と述べた。

 福島県立福島高の2年生2人は、昨年に同県内外と海外3カ国の高校の協力を得て、生徒と教員計216人を対象に実施した個人線量の比較調査の結果を報告。滞在場所を記した生活記録表とデータを照らし「線量は福島県内外、海外でほぼ同じレベル」と説明。「福島の現状をデータで示したかった」と調査の狙いを話した。

(2015年11月30日朝刊掲載)

年別アーカイブ