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外相会合 テロ対策訓練 広島県警 機動隊員ら500人参加

 来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立ち4月に広島市である外相会合に備え、広島県警は30日、坂町平成ケ浜の機動隊グラウンドでテロに備えた合同訓練をした。県警機動隊、臨時で招集される第2機動隊の隊員たち約500人が参加した。

 有毒ガス発生を想定した訓練では、防護服を着た専門部隊が負傷者を運び出し、薬品をまいて除染した。グラウンドでは、シュプレヒコールを上げて行進するデモ隊への対応を確認。参加者が座り込んだり、駆け出したりすると機動隊員がやめるよう警告し、囲い込んで静めた。爆発物が入ったかばんを、マジックハンドで慎重に移動させる訓練もした。

 宮園司史県警本部長は訓示でフランスで起きたテロなどを踏まえ、「外相会合は閣僚会合の先陣を切って開かれる。『イスラム国』は日本もテロの対象としており、日本の警備が問われている。総力を挙げて警備に万全を期したい」と激励した。(藤田智)

(2015年12月1日朝刊掲載)

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