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被爆者援護 広島で学ぶ 韓国・陜川の職員らが研修

 韓国慶尚南道陜川(ハプチョン)郡にある被爆者養護施設「陜川原爆被害者福祉会館」の職員たち4人が30日、日本の援護の仕組みや現状を学ぶ研修を広島市で始めた。

 同館の孔寅培(コン・インベ)館長たち2人と、運営している大韓赤十字社の職員2人。市役所で健康福祉局の川添泰宏局長たちと懇談し、孔館長は「援護施策を比べ、韓国で不足している点があれば取り入れたい」と述べた。

 市原爆被害対策部の職員から組織や施策概要について説明を聞いた後、保養施設「神田山荘」(東区)を見学した。4日までの日程で、市内の原爆養護ホームなども視察する。

 陜川は広島で原爆に遭った被爆者が多く住み「韓国のヒロシマ」と呼ばれる。厚生労働省が被爆者援護に関わる人材の研修を市に委託し、2002年度以後は毎年実施している。(水川恭輔)

(2015年12月1日朝刊掲載)

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