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憎悪表現禁止の意見書採択せず 松江市議会委

 島根県松江市議会総務委員会(吉金隆委員長、9人)は、ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる差別的な街宣活動を禁止する法律制定へ向け、国に意見書の提出を求めた陳情2件を賛成少数で不採択とした。

 陳情は韓国民団県地方本部(同市)などが提出。同本部によると、同様の陳情の不採択は県内の市議会では初めてという。浜田、益田、雲南、大田の4市議会が採択している。

 審議では、委員から「趣旨は賛成できるが、国会で規制法案が審議中であり、地方議会が意見書を提出することはなじまない」と反対意見が出た。一方で「人権擁護の立場から採択すべきだ」との意見もあった。委員長を除く8人の採決の結果、賛成は2人だった。採決は11月24日付。

 陳情は2日に開会する市議会定例会の本会議でも採決される予定。県議会では継続審議となっている。

(2015年12月1日朝刊掲載)

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