×

ニュース

オスプレイ 防災訓練に 防衛相 自治体へ呼び掛け方針

 中谷元・防衛相は3日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを参加させた日米共同の防災訓練を実施するよう、全国の自治体に呼び掛ける考えを示した。沖縄の基地負担軽減を目的とした訓練移転に向け、防災訓練で実績を重ねる狙いがある。山口県庁で村岡嗣政知事と会談後、記者団に述べた。

 中谷氏は「オスプレイはスピードや搭載容量、航続距離に優れ、災害時に活用できる。地元と訓練しておかないと迅速な対応ができない」と語った。さらに「全国で防災訓練を実施することが本土への訓練移転へつながる」と述べ、沖縄の基地負担の軽減策としても意義があると強調した。

 防衛省によるとオスプレイは昨年10月に和歌山県、同11月に東北地方6県の防災訓練に参加している。

 村岡知事との会談では、在日米軍再編に伴って本年度から県が受け取る新交付金で、県が求める使い道のソフト事業への拡大と交付期限(2年)の延長について、「県や地元の要望を聞き、適切に対応する」と応じた。(村田拓也)

(2015年12月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ