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原爆の惨状 児童学ぶ 岩国の被爆者 装港小で証言

 山口県岩国市の装港小の5、6年生22人が3日、14歳の時に広島で入市被爆した地元の竹中平一さん(84)=岩国市装束町=から当時の体験を聞いた。

 同校を訪れた竹中さんは、岩国市原爆被害者の会の副会長。当時は旧国鉄職員だった。1945年8月6日、岩国駅近くできのこ雲を見た。翌日、救護活動をしようと向かった広島で、惨状を目の当たりにした。鼻血が出た体験や、水をくむくらいしか手助けできなかった当時を振り返り、「やりきれない思いだった」と語った。「平和を続けるには努力がいる」と児童に呼び掛けていた。

 5年の山中快斗君(10)は「戦争の悲しさや厳しさが伝わってきた」と熱心に耳を傾けていた。(増田咲子)

(2015年12月4日朝刊掲載)

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