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反安保法の候補者支援 参院選へ 広島に市民団体 23日 発足イベント

 来夏の参院選に向け、安全保障関連法の廃止を訴える候補者を支援する市民グループが14日、広島県内で発足する。「法廃止のために働いてくれる議員を広島から国会に送りたい」と危機感を抱く会社員や主婦、弁護士たち約10人が集まった。野党連携の動きも積極的に応援する考えだ。

 グループ名は「みんな選対ヒロシマ勝手連」とする予定。集団的自衛権行使を可能とし、自衛隊の海外活動を大幅に広げる安保法の廃止を求める県内の市民が個人として入る。

 県内の各政党組織や県議たちを訪ね、参院選への臨み方や野党連携への考えなどを聞く活動を重ね、具体的な支援を考えていく。「安保関連法案に反対するママの会・広島」「憲法違反の安保法制と闘う弁護士の会・広島」など他団体と連携し、勉強会や広報にも力を入れる。

 安保法が成立した9月19日以降も県内では、市民が反対を訴えるデモや街頭活動をしたり、勉強会を開いたりする動きが続く。これらの活動でつながった市民が参院選を見据え、新たな取り組みとしてグループを設立する。

 グループ共同代表に就く3人のうちの1人、広島市西区の青果販売業沖横田秀雄さん(38)は「法の廃止を目指すには国会の議席配分を変えないといけない。そのためにできることを市民の立場から取り組みたい」と話している。

 活動を始めるキックオフイベントとして今月23日、ママの会・広島との共催で、弁護士から安保法などについて学ぶ「クリスマス憲法カフェ」を広島市中区で開く。(久保友美恵)

(2015年12月11日朝刊掲載)

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