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学んだ核の悲劇 被爆者らに披露 御調高生 平和作品も 尾道

 広島県尾道市の御調高の生徒が11日、地元の被爆者たちを招き、平和をテーマにした書道パフォーマンスや長崎県の高校生との交流の成果などを披露した。御調高の生徒は被爆70年のことし、被爆者の体験や思いを聞き、作品の制作や交流活動に取り組んできた。

 全校生徒174人と地元の被爆者たち7人が体育館に集った。書道部員3人は、被爆者の思いなどを踏まえて考えた書道パフォーマンスの後、7月に訪れた宮城県気仙沼市の気仙沼高でも披露し、命の尊さについて同校の生徒と語り合ったと発表した。

 美術部員10人は、長崎県西海市の大崎高の生徒と合作した2作品を披露。縦2メートル、横5メートルのキャンバスに広島の原爆ドームや長崎の平和祈念像などを描いた。制作メンバーの一人、2年隠地香苗さん(17)は「平和への思いを形にする難しさをあらためて感じた」と話した。

 胎内被爆者の田中長子さん(69)は「若い世代が積極的に被爆体験を語り継ごうとする姿が頼もしい」と話していた。(新山京子)

(2015年12月12日朝刊掲載)

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