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被爆桜の苗木 平和思い植樹 安田女子高育ち 三菱電機福山へ

 福山市緑町の三菱電機福山製作所で12日、被爆桜の苗木の植樹式があった。贈り主の安田女子高(広島市中区)の生徒7人や同社の社員約40人が出席し、命や平和の尊さに思いをはせた。

 被爆桜はソメイヨシノで、爆心地から約2・1キロに位置する同校の敷地内にある。同校生徒会は2008年から苗木を育て、09年から全国の学校などに贈っている。

 この日は、同社の井口明夫中国支社長や同校生徒たちが、高さ約80センチの苗木を同製作所の植え込みに定植し、スコップで土をかぶせた。井口支社長は「平和や命の尊さを考えるきっかけになれば」。同校2年世良早耶佳さん(17)は「被爆桜の力強さを感じてほしい」と願っていた。(小林可奈)

(2015年12月13日朝刊掲載)

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