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岩国錦帯橋空港に飲食店 来秋にも 三セク検討 米軍再編の新交付金活用

 山口県や岩国市などが出資する第三セクター「岩国空港ビル」の柏原伸二社長は13日、管理・運営する岩国錦帯橋空港(岩国市)のターミナルビルにレストランと喫茶店を2016年秋にも開設する意向を明らかにした。15年度中に同社がまとめる空港の機能強化に向けた基本計画に盛り込むことを検討しており、米軍再編に伴って国から県に支払われる新交付金を活用できるよう、県と協議する。

 13日あった空港の3周年記念式典に出席した柏原社長は「利便性の向上のために飲食店をつくりたい」と話した。現在は売店の軽食販売だけ。利用者から開設の要望が寄せられていた。

 同社は、1階ロビーを拡張して店舗スペースに充てることを想定している。基本計画には、VIP専用の動線の確保や駐車場の立体化も合わせて盛り込む予定で、今後、県などと調整を進める。

 新交付金は、在日米軍再編で基地負担が増える都道府県を対象に国が15年度に新設。山口県は15年度に18億5千万円を受け取り、そのうち500万円を、基本計画の取りまとめを含む岩国錦帯橋空港の整備事業に充てた。(友岡真彦)

(2015年12月15日朝刊掲載)

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