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「平和の丘」 市民案201件 広島の比治山公園 「原爆の絵」展示 屋外の読書空間

 広島市は15日、南区の比治山公園で描く「平和の丘」構想について寄せられた市民のアイデア201件を公表した。文化芸術施設などのハード整備からイベント開催などのソフト面まで多岐にわたる。来年度に作る基本計画に生かす。

 8月24日~9月30日に自由記述式で募り、市内を中心に67人から提案があった。平和関連の施設整備は9件あり、被爆者が描いた「原爆の絵」の展示、原爆文学の紹介などの内容だった。他分野では、ジョギングコース、大型遊具、展望台、カフェ、レストランなど。園内に市立のまんが図書館と現代美術館があるのを踏まえ、屋外の読書スペースの充実や、若者のアート作品発表の場も挙がった。

 一方、イベント開催は10件で、コンサートやアートフェスタなど。トイレやごみ対策などの維持管理、野良猫への適切な対応を求める声もあった。

 構想は、市が被爆70年を機に取り組む「まちづくり先導事業」の一環。市政策企画課は「多彩な案を計画作りに生かしたい」とし、提案の要旨をホームページ(HP)で紹介している。(田中美千子)

(2015年12月16日朝刊掲載)

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