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被爆地訪問は「強烈な経験」 ケネディ大使

 米国のキャロライン・ケネディ駐日大使は17日、日本記者クラブで記者会見し、広島、長崎の両被爆地への訪問について「強烈な経験。平和のために働こうと新たな気持ちになる」と述べた。来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせたオバマ大統領の被爆地訪問の可能性には「大統領の日程は複雑で、現段階で申し上げられない」と回答を避けた。

 ケネディ氏は2013年11月の着任後、広島と長崎で開かれた原爆の日の式典に、ともに2年連続で出席している。会見で、ことし4月に平和記念公園(広島市中区)を訪れたことにも触れ、「(核のない世界に向けて)できる限りのことをしたい」と語った。

 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題では、現行計画が「いろいろ勘案した中でベスト」と強調。「今後数年間が極めて重要になる」と述べ、早期の移設実現を訴えた。また、大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)の発効に必要な米議会の批准については「米議会は承認する」と明言し、強い自信を見せた。

(2015年12月18日朝刊掲載)

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